(四)ペスト菌感染蚤の次代、三代への継承可否に関する研究
(五)二三の蚤類のペスト感染試験並びにこれらのペスト菌保有蚤による大黒鼠に対する感染試験
(六)温度別によるペスト蚤の寿命と毒性について
(七)低温化におけるペスト蚤の寿命と毒性について
(八)夏季野外におけるペスト蚤の運命
(九)鼠蚤の繁殖について
(一〇)ケオピスネズミノミの繁殖について
(一一)鼠蚤の強靭性特にペスト蚤について
以上の報告の中には、すでに外国の研究者によって報告されている内容と類似の研究もある。一方で、(六)の温度別によるペストノミについての研究では、ペストノミを一〇度の低音に一週間保存した場合には生存率もペスト菌の保有率もよいこと、ペストノミを一〇度の低音に一週間保存した後二二〜二七度に移して二週間経過しても、ペスト菌の保有率やネズミへの感染性はよい。など、温度によるペストノミの寿命と感染性について詳細な検討がなされている。(七)の報告では、低温化の一〇度、五度、〇度、マイナス五度、マイナス一〇度におけるペストノミの生存率を調べ、温度の下降に従いペストノミの死亡率は増加し、ペスト保有率も低
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